「高校生の未来を支援することができる素晴らしい仕事」

高橋美香さん(栃木県担当教育プランナー)

教育プランナーの主な仕事は、公立や私立の高等学校を訪問して模試をご案内することです。ご採用いただく模試は小論文にかかわるものが多いですね。

私は栃木県の担当で、県内には90校ほどの高校があるのですが、そのうちご採用いただいているのは約40校です。その学校に翌年度も継続いただけるように対応しながら、未採用の学校にもこまめに通い、進路にかかわる資料や情報を届けながら、担当の先生との信頼関係を築いていきます。

朝、二人の子どもたちを学校に送り出して、そのまま仕事にとりかかります。基本は朝9時~夕方5時で、学校を訪問する日は、午前中に2校、午後に2~3校ほど自動車でめぐりますね。

Q.先生へのアポイントの取り方は?

翌週に会いたい進路指導主事の先生に電話をしてアポイントを取っています。採用のない学校の先生にお電話をするときは少し緊張しますね。でも、「学研です。お会いして模試のご案内をさせていただきたいのですが」と話すと、たいてい面会の約束をいただけます。
会っていただけなくても、「資料なら事務室にお届けください」と言われることも多く、それを何回か繰り返すと会ってくださる先生もいらっしゃいます。

Q.採用をいただくのは難しい?

私は営業職の経験がありましたが、これは必須ではないと思います。きちんと先生の話を聞くことができれば、誰でも取り組める仕事です。

焦らず、意気込まず、先生が求めていると思われる資料や情報を提供し、先生が何かを話してくださるなら、その話し方のトーンに合わせて耳をひたすら傾ける。そこが一番大事です。その学校の先生たちが何に困っているのかを感じ取る。そして、学研がサポートできる最善のプランを立てて、後日再び訪れてご案内します。

もちろん簡単には採用に至りません。でも、何度もお会いして、お話しを聞き続け、ご提案をしていくと、あるとき電話がかかってきて「詳しい話が聞きたい」と言っていただけたり、こちらの提案を受け入れて採用を決めてくださる先生もいらっしゃいます。タイミングがめぐってくるようなところがあるんです。

Q.働き方の自由度は?

このプランナーの仕事は自由度が高くて、自分で段取りやスケジュールを決めることができるところがとても良いところです。子どもが小学生だと急に体調を崩すこともあるのですが、急を要する場合が生じても、よほど重要な約束がない限り、自分で日程調整することができます。

私はこの仕事を実際にやってみて、子育てをしている人にも向いている仕事だと思いました。学校の先生方に接していく業務が主なので、夕方5時以降や土日に仕事が入ることはまずありません。学校が対象の仕事だからこそ、学校に通う子どもの生活にとても合わせやすいんですね。

Q.この仕事のやりがいは?

私たちがご提案する商品は、高校生たちが自分の進路と向き合う機会を作り出すものと感じています。小論文の模試をはじめ、学習をサポートするテストや探究活動にかかわるものなどに取り組む生徒さんは、必然的に自分の将来を考えることになります。

その中で、きっと生徒さんたちの心の中で「社会をこう変えるんだ」という強い意思が生まれたり、「こんな未来を作りたい」という希望が出てきたりすると思うんですね。私たちプランナーは、そんな高校生の未来を支援することができます。とても素晴らしい仕事だと思います。
また、今の高校生たちが未来の社会を作るわけですから、私たちは未来の社会にも貢献できているのかもしれません。